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建築の衣替え

投稿者:花宮亮

 すっかり寒くなりました。体調など崩されていませんか?私は少しずつ冬支度を整えています。

 冬支度において人は衣替えを行いますが、建築は衣替えするのでしょうか?

 結論から言うと、衣替えすると言えます。しかし人の衣替えとは異なっています。

 冬になると、人が衣服を多く厚く着るようになるのに対して、建築はどちらかというと脱いでいきます。建築がなにか着るのはむしろ夏です。

 

 夏に用いる簾や葦簀は夏の日差しを遮るもので、冬は室内に積極的に光を取り込む必要があります。また落葉樹も夏は葉が茂り、冬は葉が落ちて同じ働きをします。

 人が気温に応じて衣替えしているのに対して、建築は光に対して衣替えをしているのです。衣服よりもサングラスや日傘に近い感覚ですが、季節に応じているあたりはやはり衣替えという言葉が当てはまりそうです。

 また、人が光を感じているのは主に目ですから、建築の目は窓といえます。眉毛や睫毛が庇、頭髪が屋根、口は玄関・・・

 そんなふうに建築を身体化(擬人化)していくと、建築が生き物のように感じられていきいきとしてきそうです。

生き物ならば衣替えをするのも納得ですよね。

ちなみに、私の実家では犬を飼っていますが、彼らは建物の暖かい所や涼しい所を見つけるのがとても上手です。私たちも、暑さ寒さと上手に付き合っていきたいものです。